勃起補助器具を使用した人の症例

陰圧式勃起保持器具体験談

その人は落盤事故による腰椎の骨折で神経損傷のため、歩行障害や排尿障害に加えて勃起障害を訴えてこられた方です。

 

神経性の勃起障害で、無駄とは思いつつも一応何種類かの薬を飲んでも結果は予想通り全く無効でした。

 

ちょうどその当時、日本人向けに改良された陰圧式勃起保持器具が発売され、性機能学会などで話題にされていたころで、それまで物はアメリカ性のサイズが大きく、しかもかなり高価なものであった、それを使ってみようと勧められました。

 

使い方にちょっとしたコツがあるため何度かトレーニングをした後、実際に試用してもらいました。すると、セックスが可能になり、一応満足してもらえたようでした。

 

ところが数か月後に受診した時に医師が尋ねると、もうあれは使っていないといいます。理由はいたいのと面倒だということでした。

 

もう一人は70歳代前半の方で、初診時の主張は「全身がつらい」と言う倦怠感のようなものでした。

 

勃起がダメになったのは、数年前からで、ある程度大きくなるが硬くはならないという状態をもうあきらめていたようです。しかしどうしてもセックスがしたいと感じ、1回だけでいいからできるようにしてほしい、それができれば本望ですというのです。

 

そこでいろいろ薬を飲んでみてもらったが、ほとんど効果はなく、結局、最後に陰圧式勃起補助器具を試してみるということになりました。練習ではうまくいったというので、本望を果たしたのだろうと医師が思っていると、数週間後に「器具は使わなかった」と言います。理由は使ってやったのでは、本会を遂げたことにならないというこだわりでした。薬の助けを借りてするのでは、やはり気持ちの上で大きな差があるようでs。

 

その後ぷっつりと受診しなくなったようでしたが、2か月ぐらいたった時に診察室にあらわれて、「本望を遂げました」と報告したそうです。何が有効だったのかはわからずじまいでした。